ずい

ずい
I
ずい
(接頭)
名詞や動詞に付いて, そのまますぐにの意を添える。 明和・安永(1764-1781)頃に流行する。

「~あがり」「~逃げ」「膳なしの床廻し, ちよんの間契りの~帰(ケエ)りといふやつさ/洒落本・深川新話」

II
ずい【瑞】
めでたいしるし。 瑞兆。

「空玉子色に好天気の~はあらはれた/戸隠山紀行(美妙)」

III
ずい【蕊・蘂】
花の生殖器官。 雄蕊と雌蕊がある。 しべ。
IV
ずい【隋】
中国の王朝(581-619)。 北周の権臣楊堅(文帝)が静帝から禅譲されて建国。 都は大興(長安)。 589年陳を滅ぼし南北に分かれていた中国を統一し, 中央集権国家を築いた。 二代煬帝(ヨウダイ)は大運河を開き大規模な外征を行なったが, 高句麗遠征の失敗から各地に反乱が起こり, 混乱の中に滅亡した。
V
ずい【随】
〔「気随(キズイ)」の略〕
気まま。 勝手。

「この後は~をいだいてあそばれ候へ/咄本・醒睡笑」

VI
ずい【髄】
(1)(ア)腎臓・副腎・卵巣などの器官の比較的中心部を意味する語。 髄質。 (イ)動物の骨の中心にある空洞を満たす柔らかい組織。 骨の髄。 骨髄。
(2)植物の茎の中心部にある維管束に囲まれた柔組織。 木本植物では貯蔵組織, 草本植物では髄腔となる場合が多い。
(3)物事の最も重要なところ。 奥義。 神髄。

「事実の~を亡ひ咄々(トツトツ)奇怪の物語を長く口碑に伝へ存じて/小説神髄(逍遥)」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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